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白根専一男爵家 官僚

◆白根専一
1850-1898 嘉永02-明治31



■妻 寺田一尾の娘 ツタコ
安政02-


●スミコ 神野勝之助夫人
●ユキコ 堀田笑三夫人
●アイコ 斯波孝四郎夫人
●松介  次代当主
●百合介 高橋恒三郎の娘カツエと結婚


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『明治大臣の夫人』  明治36年出版

白根専一男爵は細君と娘とを引き連れて京都へ出かけられたことがある。
昔から美人の本場所と言われる鴨川肌の優物が多いので
折があったらそこいらの酒楼へでも入り込み
鼻の菩薩に枕の塵を払わせようという謀反を起こしたが、
困ったことには細君が大の嫉妬家だからさすがの白根男爵もいかんともせんかたなく、
あたら宝の山に足を入れながら空しく指をくわえて躊躇し良策もがなとすこぶる心肝を砕いた。
その末ようやく案じ出した一つの手段、
宿の女将に頼み込めば先方も商売柄とてそこいらには抜け目なく
かねがね白根男爵がお気に入りの芸者をばそっと呼び寄せ
風呂番のおさんに扮装させ白根男爵の入浴の世話をばさせることにした。
浴室にやってきた夫人は風呂番にしてはいやに垢抜けた女がいると見受けたが、
これも美人の本場の京都であればと東京なぞとは違ったものだとあえて気にも留めずにおられた。
そこで白根男爵こいつは上首尾いくら嫉妬家でもここにはお気がつかぬも道理と
ホクホク悦に入ったので、風呂に入るたびごとにその芸妓をとらえては思う事のし放題、
室中をふざけ散らして楽しみおった。

5,6日経ってちょうどその折12,3であった白根男爵の娘
欄干にもたれながら何の気なしに向かいの通りを眺めていたが、
母親の方へ振り返り、「お母様、あれご覧なさい。風呂場のおばさんが向こうを通るよ」
「そうかね」と言いながら娘が指す方を見ると、
今の今まで風呂番の女とばかり思うていたのが髪の結い様より衣服まで全然変わった華美姿、
左褄取りつつ歩み行くところは女でさえ見とれる別嬪、
さては一杯食わされたと嫉妬の炎ムラムラと燃え上がり、
柳の眉を逆立てながら夫の横顔をジロリと睨んだその恐ろしさ。
さすがの白根男爵も進退窮まり、隠せど知れる冷や汗ビッショリ、
「な、なーるほど、風呂番の女によく似た芸者だなあ」

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◆白根松介
明治19-


■妻 金塚仙四郎の娘 喜美子
明治29-


●富美子
●精一
●美穂子
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by oMUGIo | 2005-07-09 00:00 | 勲功華族
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