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by oMUGIo
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良子女王 その1

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枢密院議長 倉富勇三郎男爵の日記 大正08年06月19日

宮内官僚小原駩吉男爵の台詞

波多野は天皇陛下にはもちろん皇后陛下にも御信用あり。
皇后陛下にしても隔意なく御話あるは皇后大夫よりもむしろ波多野なるべし。
ゆえに何人か宮内大臣代りても、この点については波多野に及ぶ者なし。

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倉富日記 大正09年06月20日

*波多野、宮内大臣辞職

波多野の台詞

皇后陛下は涙を流して「辞職せざるを得ざりしや」と言われたり。後には「汝の性質としてはやむを得ざりしならん」と言われたり。

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倉富日記 大正09年11月24日

倉富&東久邇宮付事務官金井四郎の会話

金井◆良子女王の事につき難しき問題起りおるにあらずや。
倉富◆予、聞かず。
金井◆只今の問題は初めより分かりおる事にて今更云々すべき事にあらざるべし。
倉富◆かの問題は今更変更する事を得るものにあらずと思う。
ただし問題の出所が根強き模様なるゆえ困るべし。
金井◆陸軍部内にはよほど議論ある模様なり。

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倉富日記 大正09年12月23日

*倉富が宮内省宗秩寮総裁代理となった初日

倉富&宮内官僚石原健三の会話

石原◆種々の難事あり。
宮内大臣より「久邇宮の宮務監督に栗田直八郎を採用する事は宗秩寮の反対ある」旨を言上したところ、
「宗秩寮の意見と言うも総裁は引き籠り中にて宗秩寮の意見はなきはずなり」と言われたり。
良子女王の事も栗田より「果たして真の原因あらばやむを得ざる事なるも、
単に医師の見込みというだけには不十分なる」旨の意見書を出しおれり。
倉富◆良子女王につき何か話ある事は聞きおれども、その詳細を聞かず。不妊症とでもいうことなるや。
石原◆しからず。色盲の懸念なり。
倉富◆その事ならば医師の診断にてすぐに分かるべき事にはあらずや。
石原◆本人に色盲ありというにあらず。色盲の系統にてその子孫に遺伝する懸念ありということにて、
通説には遺伝する事確実なり。

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倉富日記 大正09年12月24日

石原健三の台詞

色盲問題は医者よりい平井政遒〔陸軍軍医〕に告げ平井より山縣有朋に告げたる。
山縣より伏見宮に告げ伏見宮より久邇宮に告げ、久邇宮は九州行前書面に書したる。

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倉富日記 大正09年12月25日

石原健三、医案・久邇宮の内奏書・元老に送りたる書を示す。
予これを持ち帰りこれを閲す。

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倉富日記 大正09年12月27日

石原健三の台詞

松岡均平がドイツ留学中の懇意なるべし。非常に親密なる趣にて、大臣より松岡をして久邇宮に説かしめ、
最終の医案を示したる結果ついに断念せられ自らこれを辞する事となりたる模様なり。
しかるに久邇宮より元来双方の合意なるにつき一方よりこれを解くは不合理なるべしとの話あり。
大臣は合意には相違なきも媒酌によりて決しおるゆえこれを解くにも媒酌によるが当然なるべく、
媒酌は即ち大臣なるゆえ大臣が申込みあるが相当なるべしとの答えをなしたる趣にて、
この事も了解を得たる模様なり。
よりて只今は先方の申し込みを待つ順序となりおる所なり。
倉富◆それは好都合なり。それになりても善後は困難なるべきも、その困難は大体ほどの困難にあらず。

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有馬頼寧伯爵の日記 大正10年01月07日

北白川成久王がお見えになり、東宮妃殿下の問題についてお話があった。
先日の話の通り久邇宮家に色盲の血統があり良子女王にも多少あり久松家の男子にもその他にも現れているとの事で、大体は御中止に至っているとの事。
ただ邦彦王殿下が御辞退にならぬのだそうだ。
それには種々理由もあって、山縣有朋が長州系をもってこれに替えんとするの意思があると言うのだそうだ。
しかしそれはあまりに穿ち過ぎてはいないだろうか。
ともかく、今日では大体中止という事に決まっているとの事。
朝香・北白川両殿下の御意見の様に、この事は皇后陛下と皇太子陛下の自由意思にお任せするというのが最も近代的である。

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by oMUGIo | 2001-12-11 00:00 | 皇族
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