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禎子女王

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明治天皇紀 明治32年03月22日

土方久元伯爵を内使として第十師団長伏見宮貞愛親王の寓居に遣し、禎子女王をもって皇太子の妃と為すの内約を解かしめたまう。
そもそも皇太子妃選定の事はつとに叡慮を労したまう所にして、まずこれを皇族中に求め、もし得るあたわざるば則ち旧摂家中に求め、なお得るあたわずばこれを旧清華家中に求め、しかしてなお得るあたわずば自余の公侯爵の間に求るの方針を定め、明治24年頃初めて内旨を侍従長徳大寺実則に下し、月中数回日を定めて皇族および公爵の女児の適する年齢の者を高輪御殿に会し、昌子内親王・房子内親王の遊嬉の侶伴たらしめ、御養育主任佐々木高行伯爵をしてこれらの女児の容姿性行を審察せしめたまう。
高行、その妻貞子および娘加賀美繁子らと共に久しきに渉りてこれを見るに、禎子女王一人群を抜き、華族女学校学監下田歌子また甚だこれを推奨す。時に久元宮内大臣たり、親しくこの事を奏し、内旨を得る所あり。次いで天皇皇后、親王の第に臨みて親しく女王を見たまう。これ実に明治29年12月なり。
今年01月に至りて皇太子妃決定の事しきりに議に上り、02月06日この事を初めて宮中に会議す。
徳大寺・土方および宮内大臣田中光顕・皇后宮大夫香川敬三子爵・宮内次官川口武定男爵ら5人議に預かる。
時に議あり。禎子女王は一昨年盲腸炎を患い爾来全癒せりといえども、宮中顧問官陸軍軍医橋本綱常男爵・侍医局長岡玄卿・東京帝大医学大学雇教師ドクトル・ベルツら上る所の容体書に、右胸部に水泡音聞こえ、その健康なお憂慮すべきものあり。皇統継続の上より果たして如何と。
これにおいてこの日土方にこの命あり、しかれども宸意惻然、貞子女王を竹田宮恒久王に許嫁せしめんとし、
土方の意としてこの事をも併せて貞愛親王に伝えしめたまう。
土方すなわち姫路に向かい、旨を貞愛親王に伝う。貞愛親王命を奉ず。
しかるに恒久王許嫁の事たる、北白川能久親王の寡妃富子のこれを小松宮彰仁親王に謀るに及び、
彰仁親王は近親の婚姻は忌まざるべからずと為し、異論を挟みしをもって遂に成らず。
あるいは曰く、彰仁親王、貞愛親王と相良からず。往に禎子女王が皇太子妃に擬せらるるや、心中この婚約を喜ばず、情を知る者みな苦顰すと。しかして禎子女王頃日の健康たるや、諸医みななお望みを絶ちたるにあらず、両3年の後を待ちてその適否を決すべしと為すも、岡一人肺疾あり、皇太子と同症なりとして、これを嫌うこと甚し。天皇既に衆説に聴きて事を決したまえりと言えども、宸衷なお慊焉たるものあり。
後年皇太子妃定まり、第二皇子雍仁親王生まれて後、岡、天威に咫尺し皇統の万歳を賀し奉るの次をもって奏して曰く、もし曩に内約を履みて禎子女王を冊立したまはんか、恐らくは今日の慶なかりしならんと。
天皇これを遮りて宣はく、禎子嫁して歳余、なお身むこと無きも、安んぞこれを禎子一人の事に帰するを得んや。汝の言うところ甚だ不稽なりと。天顔すこぶる喜びたまわざるの色あり。
けだし岡かくの如く奏上せしは、禎子女王が明治34年山内豊景侯爵に帰嫁し、1年余を経るも、いまだ身むこと無きをもってなり。

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明治天皇紀 明治32年08月21日

九条道孝の第四女節子を皇太子嘉仁親王の妃に内定あらせらる。
よりて侍従長徳大寺実則公爵をして道孝の邸に臨みその旨を伝えしめたまう。
道孝参内、恩命を奉承す。

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明治天皇紀 明治33年02月11日

九条道孝の第四女節子を皇太子の妃と為すをもって侍従岩倉具定公爵を勅使として葉山御用邸に遣し、
勅書を避寒中の皇太子に伝えしめたまう。
皇太子即日東宮大夫中山孝麿を納采使として道孝の第に遣し、節子を妃と為す事の勅許を得たるをもって結婚成約の事を宣べしめ、道孝これを節子に伝えさらに節子と共に中山に面して令旨を奉ずべき旨を答う。
この日宮内省告示を発して皇太子結婚成約の事を公示。

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by oMUGIo | 2001-12-06 00:00 | 皇族
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